一般ユーザーでのCD/DVD再生-2


デフォルトでの挙動

デフォルトの状態で、ユーザーでCDを挿入すると、

オーディオ・ディスクをマウントできません

のエラーメッセージが出る。

ところが、そのまま再ログインすると、ディスクがマウントされており、再生もできる。この状態でならディスクを取り替えても(いったんアンマウントしても)問題ない。

一方、ディスクを入れない状態で再ログインすると、再び「オーディオ・ディスクをマウントできません」状態となる。つまり、

●ログイン前にディスクを入れておくと、ユーザーでも普通に再生することができる。

いったいこれは何だろう?

※この挙動は複数の環境で確認されている。

※ユーザーでも常にディスクをマウントできるようにする=「オーディオ・ディスクをマウントできません」メッセージが絶対に出ないようにするには「cdromのグループにユーザーを加える」。
参照ページ:一般ユーザーでのCD/DVD再生

類似(?)挙動事例

起動した時点で、パネルにランチャを追加しても、即時反映されない(これは常に)。再ログインすると、先の時点で追加したランチャがパネルに登場しており、以後は、普通に追加できる。

同様に、起動した時点で、メイン・メニューのリストの各項目の横のアイコンが出ていないことがある(これは常にではなく、気まぐれに起こる)。再ログインすると復旧している。

※この挙動が現時点で確認されているのはうちだけだが、上記、CD/DVDのマウントを含め、「起動時に生じ、再ログイン・再起動すると回復する」を共通項とするトラブルが多いという印象。

kazy

一般ユーザーでのCD/DVD再生

まだ何も新しいプレイヤーを入れていない段階で、音楽CDを聞こうと思った。4.2までだと、デフォルトのCDプレイヤーが即、応対してくれたので、そのつもりでCDをインサートしたら、

オーディオ・ディスクをマウントできません

/dev/hdc というドライブは見つかりません

のエラーメッセージ。

rootでログインしたら、きちんとマウントされ、デフォルトのRhythmbox Music Playerで普通に再生された(と言っても当方の環境では音切れがはなはだしかったので、以後、Rhythmboxは使用せず)。パーミッションの問題であるのは間違いなさそうだが、ユーザーでCDが使えないというのは誠に不便。

Vine Linux 5のFAQの「一般ユーザでDVDの再生ができない」という項目には、以下の対処法が記されている。

1. 一般ユーザを cdrom グループに入れてあげる。

2. pam_console を用いて /dev/cdrom*, /dev/dvd* などを console user に ownerを渡す。

3. /dev/sr0 のパーミッションを664以上にする。

2は、設定の追記例が載っていたが、当方のデバイスが以前のままの「/dev/hdc」なので使えそうにない/どう書き換えたらいいのかよくわからない。3は以前に一度やってみたことがあるものの、よく憶えていない。1が最も簡明なのでこれを実行。

(rootで)

  • 「/etc/group」をエディタで開く。
    gedit /etc/group &
  • 「cdrom:x:11:」にユーザー名を追記。
    cdrom:x:11:ユーザー名
  • 保存。

これでOKとなったが、こんなひと手間をかけねばならない(ユーザーがそのままではCD/DVDを使えない)というのは、何ともユーザーアンフレンドリーだ。

参照ページ:一般ユーザーでのCD/DVD再生-2


(追記)これと関連していそうな情報として、Vine Linuxバグトラッキングセンターに以下のレポートがあった。

$HOME/.gvfs(root以外はできていない)

kazy

トラブル:突然日本語入力ができなくなる

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/w/weblinuxmemo/20090930/20090930140822.png起動後、突然日本語入力ができなくなっていた。

ログアウトしてもダメだったので再起動してみると、なにごともなかったかのように日本語入力できるようになっていた。

すべてが不明。

(追記)

その後、ユーザーでログインしたあとにrootでログインすると日本語入力ができなくなっていることに気づく。ひとまず原因は追わず、再起動で対処。

andy

トラブル:gnome-terminalが起動できない

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/w/weblinuxmemo/20090930/20090930140822.pnggnome-terminalを起動しようとすると、「この端末の子プロセスを作成中にエラーが発生しました」との警告ウインドウが出て起動できない。

ログアウトして再ログインしてもダメ。

なにも対処せずに再起動したら、起動できた。

すべてがなぞのまま。

andy

自動起動するアプリの設定

ログイン時に様々なプログラムが自動的に起動されるようになっているので、不要なプログラムを止める。

不要なプログラムを止めることで、メモリの消費量が(ほんの少し)減ったり、デスクトップの起動が(ほんの少し)速くなったり、ことによってはシステムが安定したりする(かもしれない)。

自動起動するアプリの設定」を起動する。

gnome-session-properties &

止めても問題ない(と思われる)プログラム

  • GNOME Login Sound
    GNOMEデスクトップのログイン時に音を鳴らさないなら不要。
  • GNOME キーリングのデーモン
    無線LANの暗号キー(WPAキーなど)を保存するデーモン。無線LANを使わないなら不要。
  • GNOME スプラッシュ・スクリーン
    GNOMEデスクトップのログイン時にスプラッシュスクリーンがいらないなら不要。(現状では、これを有効にしてもなぜかスプラッシュ・スクリーンは表示されていない)
  • アップデートの自動確認
    システムトレイ(パネルの通知スペース)に常駐し「apt-get update」を自動実行しアップデートがあればポップアップで知らせる機能。「apt-get update」を手動で実行するなら不要。
  • ネットワーク・マネージャ
    システムトレイに常駐しネットワークの状態を表示したり無線LANのアクセスポイントに接続したりするアプレット(トレイアイコン)。実際にネットワークに接続するデーモン「NetworkManager」はこれとは別なので常時接続なら不要。
  • ユーザ・フォルダの更新
    標準フォルダの名前を現在の言語に合わせて更新する機能。標準フォルダ名に日本語を使っていないなら不要。
    関連サイト
    ホームディレクトリに掘られているマルチバイトなディレクトリ名を ASCII なディレクトリ名へ変更したい

    トラブル:デスクトップにホームのディレクトリとファイルが表示される
  • リモート・ディスクトップ
    GNOME リモート・デスクトップのサーバ。デスクトップを遠隔操作しないなら不要。
  • 印刷待ち行列アプレット
    システムトレイに常駐し印刷依頼を管理するアプレット。プリンタが接続されていないなら不要。
  • 音量調節ツール
    システムトレイのアイコンで音量を調節するためのアプレットアプレットで音量調節をしないなら不要。(現状では、これを有効にしてもなぜか起動されたりされなかったりする)
  • 視覚支援
    視覚支援技術を起動するプログラム。視覚支援技術を使わないなら不要。


不要なサービスの停止も同時に行う。

andy

ログイン画面(gdm)のカスタマイズ

ログイン画面の画像を変更する。

(rootでログインしている場合を例に)

gdmの設定画面を開く

gdmsetup&
(「Gtk-WARNING」が出まくっても気にしない)

「ローカル」タブを開く。

「ログイン画面の設定」についての解説は以下が詳しい。
ITpro:マスターLinux設定ツール(Fedora Core 6編):ログイン画面

「簡易型」の背景画像を増やす

簡易型

Vineのパッケージ
  • desktop-backgrounds
  • vine-backgrounds
  • gnome-backgrounds

必要に応じてapt-get install

(これらは、「/usr/share/pixmaps/backgrounds」以下にインストールされる)

パッケージ以外

「簡易型」では、画像とログインのためのフォーム部分は別ものとなるため、画像は、Vineのパッケージ以外でも画像であればなんでもよい(ログイン画面の解像度と同じサイズかそれより大きいもののほうがよいといえばよい)。いわゆる壁紙(Wallpapers/Backgrounds)などと呼ばれるものでよい。

そんな画像をGnome関連のサイトで探すなら、

または、ネット上に山ほどある壁紙配布サイトなどで。
あるいは、googleなどで適当な単語で画像検索。

画像は、「/usr/share/pixmaps/backgrounds」以下にダウンロードする。

【「簡易型」設定】

「スタイル」を「簡易型」にして、「背景:画像」で、「/usr/share/pixmaps/backgrounds」以下にある画像を、「ロゴ:画像」で「/usr/share/pixmaps/vine」以下の画像を選択。その他は適当に。

「テーマ型」のテーマを増やす

テーマ型

gdmのテーマ(themes)は、以下のサイトなどで探す。

ダウンロードする「.tar.gz」ファイルは、展開からインストールまでが「gdmsetup」によって自動的に行われるので、どこにダウロードしてもよい。たとえば、「~/」(=ホームディレクトリ)に「login-themes」というディレクトリを作ってそこにダウンロードするなど。インストール後は、「.tar.gz」ファイルは削除してもよい。

【「テーマ型」設定】

gdmsetup/ログイン画面の設定
gdmsetup

「スタイル」に「テーマ型」を選んで「追加」をクリックし、ダウンロードした「.tar.gz」をインストール。設定画面の左側のテーマ選択画面で選択。

いちいちログアウトして画面を確認するのは面倒なので、確認には「/usr/share/gdm/themes/」以下の該当するテーマのディレクトリ内のログイン画面の見本画像「screen*(.jpg|.png)」を見る。

「テーマ」の設定のところで「選択したテーマをランダムに表示する」にして表示したいテーマを複数選択しておけば、毎回違ったログイン画面にすることも可能。

せっかくなので「背景色」や「ウェルカム・メッセージ」も変更してみる。「背景色」は、ログイン直前に一瞬表示される。「ウェルカム・メッセージ」の設定は「テーマ型」では有効にならず、設定をデフォルトの「ようこそ」に戻してもそれも無視され、「localhost.localdomain」的なものが表示されるばかり。gdmの設定ファイル「/etc/X11/gdm/custom.conf」を直接編集してもどうにもならず。放置。

設定後、ログアウトして確認。

  • テーマは、「/usr/share/gdm/themes」以下にインストールされる。
  • gdmの設定ファイルは
    /etc/X11/gdm/custom.conf
    (編集に失敗するとgdmが起動しなくなるかも)
  • gdmの初期設定ファイルは
    /usr/share/gdm/defaults.conf
    (これは触らないほうが無難)
  • 「テーマ型(フェイス・ブラウザ付き)」を選択するには、フェイス・ブラウザに対応したテーマでなければならない。フェイス・ブラウザについては省略。
  • テーマによっては、ログイン画面でテーマを変更できるものもある。
  • その気にさえなれば、既存のテーマを自分でカスタマイズしたり、テーマを自分で作ることももちろん可能。

andy